3学期の初登校日

初登校日を前にして

お子さんの3学期は、もうスタートしたでしょうか。宿題は無事に終わったでしょうか。持ち物の確認はできたでしょうか。

きっと、宿題や持ち物のチェックがスムーズにできているお子さんは、「登校することが当たり前」になっている子たちなのだと思います。冬休みの間も、学校に行くことを楽しみにしていて、早く友だちや先生に会いたいと感じているのかもしれません。

一方で、「冬休みの方が家にいて楽だった」と感じている子がいるのも、また事実です。
いわゆる「登校しぶり」と言われる状態ですが、学校に行くことに抵抗を感じる理由は、一つではありません。多くの場合、いくつもの要因が重なり合い、大人が思っている以上に複雑です。

これは感覚的な話ではなく、実際の数字にも表れています。
文部科学省の調査によると、2023年度の小中学校における不登校児童生徒数は 34万6,482人 と、過去最多を記録しました。前年度から約4万7千人増加し、11年連続で増加傾向が続いています。
(「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」)

親の思いと、子どもの現実

学校に行きづらい様子が続くと、親としては「どうして行けないの?」「何が原因なの?」と、強く思ってしまうこともあると思います。

けれど、子ども自身も「行きたくない」と簡単に言えるわけではなく、気持ちをうまく言葉にできないまま、苦しんでいることが少なくありません。その結果、自分の伝え方や育て方にまで、後ろめたさを感じてしまうこともあるでしょう。

担任や学校に相談できればよいのですが、相談相手が見つからず、気持ちが内にこもってしまうと、悪循環に陥ってしまうこともあります。

担任として、伝えたいこと

大人が思っている以上に、子どもたちは子どもたちの世界で生きています。
守ってあげたいという思いから、私たち大人はその世界に踏み込みすぎてしまうこともありますが、「どの距離感で関わるか」はとても大切だと感じています。

担任としては、登校しづらさの背景を ご家庭と一緒に考えていきたい という思いでいます。ただ、思いがすれ違ってしまい、結果的に話し合いが難しくなってしまうことがあるのも現実です。

ここだけは、はっきりお伝えしたいことがあります。
担任は、その瞬間その瞬間に、できる限りの配慮と願いをもって子どもたちと向き合っています。それでも人間ですから、判断を誤ることもあります。

私は、そうしたときには子どもたちの前で
「このことについては、先生が間違っていました。ごめんなさい」
と、きちんと伝えるようにしています。その姿を見せることも、教育の一つだと考えています。

私たち担任は、「子どもに学校へ来てほしい」「保護者の方と、できることを一緒に考えたい」そう強く願っています。そのために、遠慮なく相談できる環境をつくることが、学校や担任の責務だと思っています。

「来てくれたら、それで十分」

新学期が始まると、どの子にも「学校に行きたくない」と感じる瞬間が訪れる可能性があります。今日のニュースで、TBSアナウンサーの安住さんが「仕事始めの今日は、行くだけでいいと思います」と話していたそうです。

その言葉は、子どもにも当てはまるように感じます。
朝起きられたら、それで十分。
学校に向かえたら、それで十分。
教室に来てくれたら、それで十分。

私たち教師としても、そして親としても、そんな気持ちで子どもたちを送り出し、迎え入れていけたらいいなと思います。





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